精神科医が『マリオカート8DX』を走破して判った任天堂からのメッセージが、読んでいてなかなか興味深かったので紹介します。
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最近、ニンテンドースイッチの「マリオカート8デラックス」というゲームをよくプレイしています。
<中略>
このゲーム、どうしても許せない共産主義みたいなシステムがあるのです。それこそが、アイテムボックスです。
アイテムボックスというシステム
レースゲームですから当然ですけども、このゲームでは順位が決まります。そしてプレイヤーに最後まで楽しんでもらうためだとは思うのですが、このゲーム、1位は不利になり、下位が有利になるようなアイテムが豊富なのです。しかもこのアイテム、ランダムなはずなのに、結構、意図的な出方をします。
<中略>
つまり、1位がゲットするアイテムは、たいして意味のないものばかりなのです。「お前、もう1位だからそれ以上リードしなくていいだろ」という無言の圧力なのでしょうか。「これ以上良い目はみせないぞ」みたいな。切なすぎです。
そして、ある程度下位になってくると「カメの甲羅」が出てきます。カメの甲羅は緑と赤の2種類があります。緑は直線的に飛ぶので扱いづらいですが、赤は無条件で相手を追いかけます。すなわち2位や3位が赤の甲羅を投げれば、必ず1位は止められてしまうのです。しかも、ほぼ回避の方法がありません。いわば「強制下克上」です。
いずれにしても、1位は追い落とされることが確定しているのです。
また、「キノコ」というアイテムもあります。カートを加速させてくれる、当たりのアイテムです。でも1位がアイテムボックスからゲットできる可能性は非常に低く、2位以下になるにつれ出てくる確率が上がります。やっぱり1位だけ不利です。
そして極めつけは、青い「トゲ甲羅」。これは下位のプレーヤーが投げれば、必ず1位に当たるという、まるで共産主義のかたまりみたいなアイテムです。これをゲットできるのは、本当にビリ近くの順位のプレーヤーのみです。しかしこれ、果たしてそのプレイヤーにとっても、トクなのでしょうか?1位が止まれば、2、3、4位当たりの人たちは抜かして喜ぶことができますが、9位や10位の人たちは結局追いつけず、彼らの順位は結局変わりません。
すなわちもう「全員で1位を攻撃する」という図式で、かなり切ない状況です。心理学では全員が共通の敵を作り、いじめる心理を「黒い羊効果」と言いますが、まさにその体現みたいな状況でした。
いえ、楽しいんですよ!?でも何と言うか、切ない理不尽さというか。
任天堂が伝えたかったメッセージ?
ここで僕は気づきました。
もしかして任天堂は、「トップを走るということは実は大変だ」という教訓を、僕たちに示しているのではないかと。
トップは一見幸せなようですが、実は周囲からのねたみやそねみもあり、攻撃に晒され、苦しい中で頑張って生き抜かなければならない…。
そんな人生訓が多大に含まれているのではないかと。
確かに思えば、任天堂も、まさにゲーム業界におけるトップ的な存在です。「自分たちもつらかったんだ」という思いが、マリオカートのゲーム設計の中に含まれているのではないではないか。そんな気持ちになりました。
たぶんこのゲームをプレイしてこんな切ない結論になることってレアなんじゃないかと思いつつ、ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。
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赤甲羅が特定プレイヤーを攻撃する手段として最強だった頃は、バナナや甲羅でシールド出来るので「頑張れば順位を維持できる」を学んだものですが、青甲羅とか出てきてどうやっても回避できないシステム(厳密にはあることにはあるけど)が導入された時に、これは強く感じるようになりましたね。
まぁ、ある程度みんなが平等に遊べるというのはパーティゲームとしては正解なので否定はしません。
みんなのコメント
教訓を与えてるとか頓珍漢なこと言ってんなあ。
ガチなレースゲームじゃなくて家族や友達とワイワイやるのが楽しいんだから
上手い人がずっと独走してたら盛り上がらんだろ。
なんでこんな当たり前のことも分からないのか。
精神科医の文面読んでるとなんか異常者臭しかしないんですがそれw
ゲームでランダム要素って有償のガチャぐらいしか無いんじゃないの
他のシーンではゲームが楽しくなる様に操作するのが当たり前
ゲームの基本を解ってない人が気付いて自慢してるのがかわいそう
唯一回避出来る方法はスーパースターかな。
使うタイミング次第で回避が可能、因みにサンダーもスーパースター使用中じゃないと防げないけど。
とはいえ、結局は運ですけどね。